アニメ化されたので感化されて1世紀ぶりにラノベを読みました(ネタバレなし)
この記事を書くときに軽く話す内容について見積もったが、アニメとラノベの表現力の話に終始しそうなので最初に言っておくことにしようと思う。
アニメ(に限らず他のメディアミックス手法)と原作小説を比較してここの表現がこうだからクソという論点は的外れである。わりかし。
言うなればそれは日本語と英語を並べて「どちらが言語として優れているか」を議論しているのと同じレベルであるからだ。前者(ノベル)ならば読者同士のいざこざで済むが、後者(言語)の話は話者では済まない。最悪、戦争である。
そういう意味で、この後ひょっとしたら一時のテンションでそういうことについて論点に挙げることがあるかもしれないが、それは筆者が国際問題覚悟で言っているのだということにしておいてください。
以上、予防線。
本を読みました。仕事が始まってから小説を読む事がとんと無くなったので(時間もそんな取れないので)、こうして小説を手に取るとライトであろうが何だろうが、本を読む姿勢が辛くなってしまった。歳か。
で、読んだのはこれ。
アニメやってますねって感じですけど、まぁご多分に洩れずそんな感じです。
こういうコンテンツは特に第一印象でものを買うので、それが(世間的に)良かろうが悪かろうがといった感じですが。
以下、色々気を遣いながら感想を書きます。
<総括的な評価>
微妙。小説という括りで見ると、「普通」の頭3つ下、ぐらい。それでも普通のラノベの中ではまぁまぁ、ぐらい。もっと酷いの一杯あるし。あと銃知識披露はいらない。
<ストーリーメイク>
・伏線は割とあったし、回収していた。三つ四つぐらい張ってたけど、そらそうよな、って感じ。「たま」の件とか、特に。
・それを抜きにしても、少女達があっさりと死に過ぎる。ページの都合か何なのか知らんが、バックグラウンドが分からなさすぎて誰が死んでも無感情だった。スノーホワイトと同じ気持ちになるですよって事か。
・あのドラえもんは何なんだ。
・黒幕っぽい奴が最初からしゃしゃり出すぎてて古畑任三郎感。
・作者的にはスイムスイム(cv. 水瀬いのり)の事を強い啓発として押し出したかったのかなー、という感じがする。それを踏まえてみると少しだけ見方が変わる。15°ぐらい。
<それを踏まえて>
・メディアミックスはされなければならなかった。という感じが強い。とはいえ、どう考えても片手間に書いている匂いがして、続きを買う気は起きない。もっと命を削って書いてる感じを出して欲しかった。
<これから触れようとしている人たちに>
お話については諦めてください。誰が死のうが構わないという点で心を鍛えさせられているんだと思ってください。
唯一の癒しとするならば、OPとEDが秀逸なので聞いて欲しい。特に、OPは伏線(どこがとは言わないが)であったことに今更気付いてしまってもう何かアレ。
ちなみに参考程度ですが、筆者はこれ2時間ぐらいで読みました。
寝床で肘を突いて読んだもんだから翌朝腕がガタガタになりました。
おわり。